サイパーという問題集をご存知でしょうか?家庭学習などに熱心な方などは知っている問題集だと思います。京都にあるエムアクセスという塾が作っている問題集です。
見た目はとてもシンプルですが、レベルごとにバリエーション豊富で良問揃いです。最近の問題集に多い絵が豊富とかカラフルとは真逆の問題集ですが、このサイパーをコツコツと取り組めたら、力がつくのがわかります。
実際に使っているからこそおすすめしたと思える問題集です。学年ごとで特におすすめのサイパーをご紹介したいと思います。
目次より学年ごとのおすすめにジャンプができます。
目 次
サイパーがどういった問題集なのかを確認しておきましょう!
息子の学習に向き合うまでは知らなかった「サイパー」。小学校入学前から今現在までサイパーを愛用しています。
これからサイパーに取り組みたいと考えてらっしゃる方へ、サイパーがどういった問題集なのかを確認しておきましょう。
思考力算数と国語読解のシリーズがあります
サイパーには主に思考力算数シリーズと国語読解のシリーズがあります(算数・国語以外もあり)。
本屋さんで見かける一般的な問題集等とは異なり、細かい単元ごとに冊子が別れていることが特長です。
例えば、『単位の換算』や『約数・公約数』や『主語・述語』と言ったようにかなり細かい単元やカテゴリで分けられた問題集になります。
学校で学ぶ流れに沿った内容とは異なり算数や国語を学ぶにあたっての基礎力を身につけるためにあるテキストのようなイメージです。
目安はあるけど学年の縛り関係なく取り組めます
サイパーは単元ごとに冊子が別れているので、基本的に学年での縛りがありません。
上の画像はサイパーを購入するとテキストに挟まっているサイパーシリーズの一覧になります。このように学習タイミングとして最適な学年の目安は示してありますが、お子さんごとの進度により目安は関係なく取り組むことも可能です。
点描写やパズル要素の強い内容のものなどは、学年関係なく遊びの一部として取り組むのもおすすめです。
サイパーはこんなお子さんにおすすめ
- 中学受験を検討している
- 中学は公立へ進学するが、ハイレベルな公立高校を目指している
- 効率よく基礎力を身につけたい
サイパーは、学ぶ上での基礎であったり、考え抜く思考力であったり、レベルの高い問題などが詰まっています。
また、細かい単元に分かれているので、お子さんそれぞれに必要な分野だけに取り組めるので時間的に効率もいいです。
学校の授業に合わせた学習も大切ですが、それ以外にハイレベルな問題に取り組んだり、得意分野の基礎力強化などに最適だと思います。
小学1年生におすすめしたいサイパー
小学1年生におすすめしたいサイパーシリーズをご紹介します。小学1年生なので、無理せず楽しめる問題から取り組むのがコツです。
【算数】シリーズ1 文章題 たし算 ・ ひき算
サイパーの一冊目としておすすめするのが、サイパーシリーズ1文章題たし算・ひき算です。シンプルなたし算とひき算の文章題になります。絵や線分図が書かれており、文章題から式を導くためのイメージをするトレーニングになると思います。
【算数】シリーズ4 文章題 たし算 ・ ひき算2
サイパーシリーズ4文章題たし算・ひき算2です。一つ前のシリーズの次のレベルのものになります。一番シンプルな〇+□=△といった問題だったのが、〇+□+☆=△というように少しレベルがあがった内容になっています。扱う数字が増えるので線分図の活用などが必要になってきます。そのためのトレーニングです。
【算数】シリーズ13 図形 点描写 (立方体など)
次におすすめするのが、サイパーシリーズ13点描写です。主に立体図形の点描写になります。書かれている立体図をそのまま真似て書くというものです。なかなかこの手の問題を取り組むことがないですが、これこそ絶対必須です。後に勉強する立体図の問題を取り組む時の手助けとなります。小学1年生だと最初は難しく感じるかもしれませんが、続けて取り組むと慣れてきます。積み木が積み重なった立体図などは、実際に積み木を積み重ねてみながら取り組むのもおすすめです。
小学2年生におすすめしたいサイパー
小学2年生におすすめしたいサイパーシリーズをご紹介します。
【算数】シリーズ2 文章題 比較 ・ 順序 ・ 線分図
サイパーシリーズ2比較・順序・線分図です。小学1年生でご紹介した文章題のシリーズの続きのようなものです。このシリーズは必ず取り組んでもらいたいシリーズです。文章題を読んで自分で絵を書く、線分図を書けるようになるためのトレーニングです。ほぼすべての問題に絵や線分図が書かれていますが、まずはパターンとして体に染み込ますように取り組みます。その先、自分で絵や線分図を書けるようになることが目標となります。そのための一冊です。
【算数】シリーズ17 図形 点描写 (線対称)
サイパーシリーズ17点描写2です。点描写の2つ目のシリーズです。こちらは、あらかじめ書かれた図を線対称で書くというものです。線対称という言葉をまだ習っていない時期なので、実際に鏡を使って線対称というものがどういうものかを見ながら取り組むことをおすすめします。慣れてしまえば、立体図の点描写よりも易しいかもしれません。
【国語】シリーズ六 どっかいのとっくん小2
国語の読解問題の点数に不安があるという場合におすすめなのが、サイパーシリーズ六どっかいのとっくん小2です。
読解問題を取り組む上での、基礎固めになるような内容です。単語を並べ替えて文を作ったり、指示語が何を指しているかを答える問題です。
いきなり長文に取り組むより、細かい単位で取り組んで基礎力をあげたい時におすすめです。
小学3年生におすすめしたいサイパー
小学3年生におすすめしたいサイパーシリーズをご紹介します。
【算数】シリーズ7 パズル +-×÷パズル
サイパーシリーズ7+-×÷四則演算パズルです。簡単な四則演算ができるようになったら、取り組むことをおすすめします。
パズル感覚で取り組めること、計算問題ですが考えることができる問題なので、ひたすら計算問題をすることが苦手な子にはもってこいの内容です。
【算数】シリーズ15 文章題 方陣算1
サイパーシリーズ15文章題方陣算1です。方陣算は、しっかり取り組めば粘り強く考え抜く力がつきます。
後々、この取り組みが数列などの規則性への気づきにつながるのではと思っています。
【国語】シリーズ二十七 要約の特訓上
サイパーシリーズ二十七要約の特訓上です。要約力は子供に限らず大人になっても重要な力です。しかし、意外に身につけにくいです。
その要約力を集約したテキストです。上のテキストでは、ヒントなどがあるような出題の仕方なので取り組みやすいと思います。
小学4年生におすすめしたいサイパー
小学4年生におすすめしたいサイパーシリーズをご紹介します。
【算数】シリーズ 32 単位の換算上
サイパーシリーズ 32単位の換算上です。算数で壁にぶち当たる要因の一つに単位があると思います。
このテキストは、単位だけを徹底的に取り組みます。日々コツコツ取り組むよりも、期間を決めて集中的に取り組むことをおすすめします。
【算数】シリーズ 38 図形 角度の基礎
サイパーシリーズ38図形角度の基礎です。中学受験でも必ず取り組む角度の問題です。
角度や図形の問題はある程度のパターンに取り組むことが難しい問題への対策になったりもします。角度問題の基礎から取り組めます。
【国語】シリーズ二十九 主語 ・ 述語専科
サイパーシリーズ二十九主語・述語専科です。このテキストは必ず取り組んで欲しい!と感じています。
主語述語は文章を読み取る上でとても大事だと思います。しかし、いざ問題に出されるとわかっていないというパターンが多いです。
英語でも主語述語が重要になってくるので、文の構造を知る上でとてもおすすめです。
【国語】シリーズ三十 修飾 ・ 被修飾専科
サイパーシリーズ三十修飾・被修飾専科です。こちらも主語述語と同様の理由でおすすめです。
小学5年生におすすめしたいサイパー
小学5年生におすすめしたいサイパーシリーズをご紹介します。
【算数】シリーズ 5 倍と単位あたり
サイパーシリーズ 5倍と単位あたりです。内容としてはわかりやすく基礎的な内容になっています。どちらかというとコツコツ取り組むタイプの問題になっています。
小学4年生が最も敵した学年になっていますが、この内容はその先の割合や速さにつながっていくので、徹底的に取り組むのをおすすめします。
【算数】シリーズ 10 倍から割合へ
サイパーシリーズ 10倍から割合へです。5年生で算数の肝とされている割合です。それまでとは異なり抽象概念になるので、つまづきやすい単元のようです。
つまづきやすい内容を少しづつ変形させながらレベルを上げていく構成になっています。割合は算数だけではなく理科でも必要になってくるので、必ず押さえておきたい内容です。
【算数】シリーズ 8 速さと旅人算
サイパーシリーズ 8速さと旅人算です。割合同様に押さえておきたいのが速さです。速さも抽象的概念でつまづきやすいとされています。
テキストの内容は順にトレーニングしていきながら、レベルを上げていくような流れです。とにかく速さという単元を習得するにはおすすめです。
サイパーシリーズのまとめ
サイパーシリーズは単元ごとに様々な内容のものが出されています。お子さんの苦手な分野や、取り組みたい内容だけ購入できるのでとてもおすすめです。
学校のドリルでは出てこないような思考力を鍛えるような内容もあるので、考え抜く力などを身につけることができると思います。