中学生の英語学習に「オンライン英会話」が注目されていますが、「本当に効果があるの?」「続けられるの?」と不安に感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。
我が家の息子は小学5年生頃から中学2年生の現在までオンライン英会話を受講し続けています。
この3年での変化などを踏まえ、中学生にオンライン英会話が効果的な理由と、実際にどんな成果が期待できるのかを詳しくご紹介します。
中学生にオンライン英会話は必要?効果はある?
「学校の授業だけで十分では?」と思う保護者の方も多いかもしれません。しかし、中学生にとってオンライン英会話は 学校では補いきれない部分を伸ばす有効な学習法 です。
ここでは、その具体的な理由と効果を見ていきましょう。
学校の授業だけでは足りない理由
学校の英語授業は「文法」「読解」「単語」などのインプット中心です。定期テストや受験に備えるため、どうしても 読む・書くがメイン になります。
一方で、実際に英語を使う場面では 聞く・話すスキル が欠かせません。
例えば、英検や高校受験で導入が進んでいる スピーキングテスト は、授業だけでは練習機会が限られます。「習ったけど実際に口に出せない…」という壁を感じる子が多いため、オンライン英会話でのアウトプット練習は非常に効果的です。
英語の「聞く力・話す力」が自然に伸びる
オンライン英会話の最大の強みは、実際に外国人講師と1対1で会話できること。毎回英語で話す環境に身を置くことで、
- 英語に対する抵抗感が減る
- 「英語で伝える力」が自然に身につく
- 聞き取れなかった言葉を何度も耳にして理解できる
といった効果が期待できます。
特に中学生は耳が柔軟なので、継続することで リスニング力や発音 がぐんと伸びます。学校の授業では得にくい「実際に使える英語力」を育てられるのです。
スピーキングテストや英検対策に役立つ
近年は高校受験に「スピーキングテスト」を導入する自治体が増えています。また、英検でも3級以上から 面接形式のスピーキング試験 があるため、日頃から話す練習をしておくことが合格への近道です。
オンライン英会話では、自己紹介や日常会話の練習が自然にできるので、
- 英検の二次試験対策
- 高校入試のスピーキング試験対策
に直結します。「本番直前に慌てて練習する」のではなく、中学生のうちからコツコツ慣れておくことが大切です。
オンライン英会話が中学生に向いている理由
中学生は部活や塾、定期テストの勉強などで毎日がとても忙しいですよね。そんな生活の中でもオンライン英会話は続けやすく、無理なく学習効果を得られる方法です。ここでは、なぜ中学生に向いているのか、その理由を具体的に解説します。
部活や塾と両立しやすい
中学生になると部活動や学習塾に通う時間が増え、英語の勉強に割ける時間が限られてしまいます。通学型の英会話教室だと「送り迎え」「移動時間」でさらに時間を取られてしまい、続かなくなるケースも少なくありません。
その点、オンライン英会話なら 自宅から空いた時間に受講できる ため、部活や塾の予定に合わせて柔軟に学習スケジュールを組めます。
「平日は夜に短時間」「土日は午前中にまとめて」など、ライフスタイルに合わせて学習できるのが大きなメリットです。
自宅から気軽に続けられる
オンライン英会話はスマホ・タブレット・パソコンがあればどこでも受講できます。移動が不要なので、保護者の負担も減り、子ども自身もリラックスした環境で学べます。
また、授業は早朝や夜遅くまで開講しているサービスも多く、生活リズムに合わせて無理なく続けやすい のも魅力です。
「今日は部活で帰りが遅いから、明日の朝に受けよう」といった調整ができるので、三日坊主になりにくく継続率も高まります。
マンツーマンで発言機会が多い
学校の授業ではクラス全体で受けるため、自分が英語を話す時間はほんのわずかです。
しかし、オンライン英会話は 講師と1対1。必然的に発言機会が増えるため、短い時間でも濃い学習ができます。
特にレッスンの最初に行われるフリートークでは「今日は何をした?」「好きな食べ物は?」といった簡単な会話を繰り返します。これが実践的な練習となり、英語で考えて答える習慣 が自然と身につきます。
結果として、授業や試験ではもちろん、将来の留学や海外旅行でも役立つ 実践的な英語力 を育てることができるのです。
効果を高めるための勉強法・工夫
オンライン英会話は続けるだけでも効果がありますが、工夫次第でさらに成果が出やすくなります。ここでは、中学生が効率よく英語力を伸ばすためのポイントを紹介します。
相性の良い講師を見つける
オンライン英会話では講師を自由に選べるサービスが多くあります。最初のうちは色々な先生を試してみて、子どもが話しやすい・楽しいと感じる先生を見つけることが大切です。
「先生との相性が良い」と、英語への抵抗感がなくなり、レッスンを続けるモチベーションにもつながります。逆に合わない先生を続けてしまうと、英語が嫌いになってしまうことも。
慣れてくればどんな先生とも会話できるようになりますが、最初は安心できる先生を固定して受講するのがおすすめです。
授業前にフリートークの準備をする
オンライン英会話では、レッスンの始めに「フリートーク」が入ることが多いです。「今日は何していた?」「昨日の夕食は?」といった簡単な質問ですが、答えを準備しておくかどうかで伸び方が変わります。
例えば、レッスン前に「今日は部活の試合があった」「昨日は友達と遊んだ」などを英語で言えるように考えておくと、実際の会話でスムーズに答えられます。
この小さな準備を繰り返すことで、英語で考える習慣がつき、会話力が着実にアップしていきます。
目標を設定してモチベーションを保つ(例:英検・受験・海外旅行)
ただ「続ける」だけよりも、具体的な目標があった方が効果は格段に高まります。中学生にとって身近な目標は、やはり 英検合格。特に3級以上はスピーキング面接があるため、オンライン英会話が直接役立ちます。
その他にも、
- 高校受験のスピーキングテストで点数を取る
- 海外旅行で現地の人と話す
- 将来の留学に備える
といった目標を設定すると、学習の目的意識が強まり、やる気も持続します。
「英語を使えるようになったら何をしたいか?」を子どもと一緒に話し合い、モチベーションを高めていくのがおすすめです。
中学生におすすめのオンライン英会話サービス
オンライン英会話サービスは数多くありますが、中学生に合うものを選ぶには「料金」「講師」「カリキュラム」「サポート体制」の4つのポイントを比較することが大切です。ここでは、選び方の基準と具体的なサービスの特徴を紹介します。
料金で選ぶ
中学生向けオンライン英会話の料金は、月3,000円台から1万円以上まで幅広くあります。
- 安さ重視なら:月額3,000円〜6,000円程度で毎日レッスンが受けられるサービス(例:ネイティブキャンプ、DMM英会話)
- 質重視なら:料金はやや高めでも、中高生向けの専用カリキュラムが整っているサービス(例:QQキッズ、レアジョブ英会話)
家庭の予算やレッスン頻度に合わせて選ぶと続けやすいです。
講師で選ぶ
講師の国籍や指導経験も重要です。
- ネイティブ講師中心:自然な発音や表現を学びたい場合におすすめ(例:Cambly Kids、エイゴックス)
- フィリピン人講師中心:親しみやすく、料金が比較的安い(例:QQイングリッシュ、DMM英会話)
- 日本人講師あり:英語が苦手な子や初心者に安心(例:レアジョブ英会話)
子どもの性格やレベルに合った講師を選ぶことで、学習効果が大きく変わります。
カリキュラムで選ぶ
サービスによって教材や学習の方向性が異なります。
- 学校の教科書準拠型:授業の予習・復習に活用しやすい(例:レアジョブ英会話の中高生コース)
- 英検・受験対応:試験対策を重視したい場合に最適(例:QQキッズの英検対策コース)
- フリートーク重視:日常会話やスピーキング力を伸ばしたい場合におすすめ(例:ネイティブキャンプ)
目的に合わせて教材を選ぶことで、モチベーションも維持しやすくなります。
サポート体制で選ぶ
中学生はまだ自己管理が難しい場合もあるため、サポート体制もチェックしておきたいポイントです。
- 日本語サポートがあるか
- 学習進捗を確認できる仕組みがあるか
- 保護者向けレポートや相談窓口があるか
特に初めてオンライン英会話を始める家庭には、安心できるサポートがあるサービスがおすすめです。
この記事のまとめ
中学生向けのオンライン英会話を選ぶ際は、
- 家計に合う「料金」
- 学びやすい「講師」
- 目的に合った「カリキュラム」
- 安心できる「サポート体制」
この4つを基準に比較すると、自分に合ったサービスを見つけやすくなります。英語力を伸ばすには「継続」が何より大切なので、お子さんの性格や学習スタイルに合ったサービスを選び、楽しく学び続けられる環境を整えてあげましょう。
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