中学生になると、定期テストの重要性がぐっと増し、成績がそのまま内申点や進路に関わってきます。
とはいえ、親として「どこまで関わるべきなのか」「手を出しすぎて逆効果では?」と悩むことも多いのではないでしょうか。
この記事では、中学生の定期テストに対する親の関わり方について、無理なくできるサポートや、子どもとの適切な距離感を解説します。
目 次
中学生は「自立」の途中段階。親の関わり方がカギに
中学生はまだ勉強の進め方が安定しておらず、自分ひとりでは計画や振り返りが難しい時期です。
とはいえ、小学生のように手取り足取りではなく、「見守り+フォロー」のスタンスが理想です。
ポイントは、「やってあげる」のではなく、「できるように導く」こと。定期テスト前は特に、そのバランスが重要です。
親が関わりすぎると逆効果になることも
- 親が計画を立ててしまうと、自分で考えなくなる
- 「勉強したの?」「早くやりなさい」などの声かけがプレッシャーになる
- 成績に一喜一憂しすぎると、子どもが自己評価を下げてしまう
過干渉になると、子どもが「勉強=親のため」と感じてやる気を失ってしまうことがあります。
関心は持つけれど、コントロールはしない。これが中学生との付き合い方の基本です。
親ができる“ちょうどいい”サポートとは?
中学生とは言え、まだ子供。やはり親のサポートは少なからず必要です。
スケジュールを一緒に立てる(最初だけ)
「いつ何をやるか」が決められない子も多いので、テスト2週間前くらいに一緒に計画を立ててみましょう。
ただし、細かく管理せず「自分で考える」習慣を育てるのがポイントです。
勉強環境を整える
集中できる場所、スマホの管理、学習に必要な教材の準備など、環境面のサポートは親の出番です。
夜更かしや過度なゲームなど、生活リズムの見直しも大切です。
声かけは「結果」より「過程」をほめる
「よく集中してたね」「計画通り進んでるね」など、努力や行動に目を向けた声かけを心がけましょう。点数のみに注目すると、失敗を責められる不安が先に立ってしまいます。
テスト後の振り返りにも親の一言が効く
テストが返ってきたときは、「どうだった?」と自然に聞くくらいがちょうどよい距離感。
間違えたところやよくできたところを一緒に確認し、「次はどうすればもっとよくなるかな?」と前向きな対話を心がけましょう。
成績に関係なく、「頑張ったね」の一言が、子どもにとっては一番のご褒美になることもあります。
この記事のまとめ
中学生の定期テストに対して、親がどれだけ関わるかはとても悩ましい問題ですが、「自立を支えるサポーター」としての関わり方がベストです。
勉強の主人公はあくまで子ども本人。だからこそ、やり方や考え方を一緒に見つけていく姿勢が、子どもの成長につながります。
親の“ちょうどいい距離感”で、テスト勉強をポジティブな経験に変えていきましょう。